-鋳造依頼してみた結果-
こんにちは。
先日鋳造の依頼をしたワックスが、銀になって返って来ました。
カード払いを選択したかったのですが、地金っぽい物は銀行振込か代金引換しか
対応していないみたいでした。
銀行振込の確認で納品が遅れるのが嫌だったので、代金引き換えにしました。
紙袋をあけたら、結構デカめのプチプチに梱包されています。
ビニールの中に納品書と送付時に梱包したタッパーを入れてくれていました。
6,189円、タッパーは養生テープを巻いてくれています(折り曲げてくれてました)。
送付時の梱包材やケース、小袋なんかは返却してくれるみたいです。
出来た物は、番号通りに入れてくれています。
おー!
ちゃんと出来ています。
湯口はキチンと指定箇所に付けてくれています。
先生が良く言っていた、「形状や傷がそのまま鋳造される」というのは本当でした。
ソフトワックスで作ったリングは、テクスチャーの線はもちろんですが
少しのバリや凹みも再現されていました。
スや気泡による団子は思っていたほどありませんでした。
バレル研磨をお願いしていたので、鋳造の授業で仕上がった物より
鋳肌面はツルツルでした。
とりあえず①を仕上げていきます。
糸鋸で、湯口を切り取って削ったらバーナーでなまして芯金に入れて真円を出します。
サイズは12号でピッタリ計算通りのサイズ。
シリコンポイント#1,000相当で研磨した後に、#1,200で研磨。
青棒バフ研磨しましたが、細かい傷が多くその後ヘラで磨きました。
最後に再度バフ研磨したら仕上げ完成。
他も同じやり方でやってみましたが、中々黒光りしてくれないです。
- ソフトワックスで作った葉っぱのリングは、筋状のテクスチャが白いまま
- 丸穴の開いたリングは穴の中に段が有り、白いまま
- 釈迦玉の付いたリングは、釈迦玉間が狭くて磨き辛づらくて白いまま
先端の小さいシリコンポイントや、研磨剤を付けたつまようじで
穴や細い隙間をゴシゴシすることに。
更に青棒バフとブラシを結構強めに当てて、研磨しました。
穴と細い隙間はシリコンポイントが入らないので、ブラシに青棒をたっぷり付けて
前後左右角度を変えながらしつこく研磨しました。
テクスチャ部分は、筋目に沿って細いシリコンポイントを当てて
ブラシで筋に沿って研磨しました。
やはり綺麗ではない面にいくらバフで研磨したとしても、白が取れるだけで
ピカピカにはならないですね。
穴ぼこのリングに関しては、完全には白が消えていません。
もう少し細かく、1つずつに対して念入りにしないとなので時間がかかりそうです。
作成ミスですね。
重量や金額を見ていきます。
ワックスの比重に対して、SILVER925はおよそ10倍の質量…10.5倍位。
湯口を1gと想定していましたが、やはりというか当然というか…。
鋳造する物のサイズ次第で湯道にするスプルーワックスの径が大きくなっていました。
切断する長さにもよりますが、今回の材質だと湯口は+0.5gという感じですかねー。
合計の重量は、ワックス→1.76g、シルバー→20.88gです。
1.76×10.5+0.5×5=20.98g…大体こんなもんです。
重量が、アレレ21.32g?
んー、2%位重量が増えています。
ですが、単価が依頼フォームでは231円だったのに210円になっているので
安くなっているからまぁいいか。
送料880円と代引きの手数料がかかって1,150円。
代引き手数料はそれほど考えなくても良い位の金額でした。
予想していた金額が、6,740円だったのでキャストの費用が安くなった分
500円ほど安くなりました。
発送220円+6,189円=6,409円
もし販売するならもう少し量を作った方が良さそうです。
15個以上で55円工賃が安くなるみたいです。
発送から納品までの期間です。
(発送)5/29午後→(着工)6/2→(完成)6/8→(発送)6/8午後→(納品)6/9
発送から着工までの期間が妙に長いのが腑に落ちないですが、
TELやメールはきちんとした対応を取って下さいました。
12日間かかりました。
余裕をもって鋳造に出せない時は、納期を相談すると良いみたいです。
その他
問い合わせをしない限り、基本的にはご連絡が来ません。
発送した原型のワックスが到着したかの確認や、着工が始まっているのかを
確認したい時には直接TELやメールで問い合わせるか、依頼フォームに
「到着時or着工時連絡の事」の様に記載すると良いみたいです。
梱包に関しては、今回の様な入れ方が最善と回答して頂きました。
ソフトワックス等の柔らかく粘着力がある物は、張り付いたり潰れたりしない様に
個別に包んで梱包しましょう。
今回はチャック付きの小袋に入れて、空気をパンパンにした状態で
チャックを閉じました。
開封時気を付けて頂ければ、この梱包でOKですね。
まだ完全には完成していませんが、失敗した穴ぼこリングを再度作成しています。
穴の段差と指の腹側の凹凸を出来る限り、盛ったり削ったりして綺麗にしています。
金属加工用の精密ヤスリを使っています。
優しく削ればペーパーの#1,000相当位までは綺麗になります。
ただ、どうせ鋳造後削るのでというネットの記述を良く目にするのが分かりました。
結局鋳造後にバレル研磨しても磨かないと綺麗にならんのです。
原型は凹凸はもちろんない方が良いですし、綺麗な面で出したいですが
#1,200や#1,500、ナイロンやストッキング等でピカピカに仕上げる必要は無いですね。
今度は、蜜蝋や甲丸リングなんかを鋳造依頼してみようと思います。