宝石鑑別基礎講座_4
こんばんは。
今日は1ヶ月ぶりの宝石鑑別の日です。
日中35℃で外に出ると一試合した後かというぐらい汗だーだーでした。
さて、4回目の宝石鑑別基礎講座です。
今回ゾイサイト。
(準備して待機中の絵面)
ゾイサイトで宝石質(透明)のものはタンザナイトと呼ばれます。
複数の国でゾイサイトが採掘されるようですが、タンザニアから採掘される物のみ
宝石質が出るみたいです。
そもそもはタンザニアで採掘されるゾイサイトをドイツへ工業用に輸出していたそう。
本当か嘘か、ティファニーがタンザニアのゾイサイト鉱山のエージェントらしく
タンザナイトという名前ははティファニーに所有権があるみたいです。
左がタンザナイトで右がルビーです。
カボションカットの屈折率を見る練習としてお貸し頂きました。
まずは顕微鏡を覗いてみます。
左は表面の傷、右は内包物を確認しています。
内部のヒビや割れが多いですが、基本的にタンザナイトはインクルージョンが多く
天然で綺麗に青色の物はかなり価値が高いそう(茶色の様なくすんだ色が多い)。
そこで加熱処理を行う事で、鮮やかな青になり鉱物内の金属が溶けて?割れが消えるんだとか。
加熱処理の方法もティファニーの企業秘密らしいです。
綺麗な青、インクルージョンが少ない物は処理がされていると思って良いみたい。
覚え書き程度にカボションカットの屈折率の測り方。
パカッと開けて、ガラス面に屈折液をめちゃめちゃチョビっと載せます。
そして研磨済みの面(今回はカボションの曲面)のてっぺんを乗せる。
石をガラス面に対して、水平垂直センターに配置する。
そうすると屈折液についた曲面の影が映りまして、暗い影と薄い影が上下に
釣り合うところのスケールを見て屈折率を測ります。
(ピントが合い辛くスケールが裏に見えてないです。)
屈折液の小瓶です。
蓋を開けた瞬間大量に飛び散りまして、めっちゃくちゃ臭かったです。
1瓶で1万円弱位だそうです、すみませんでした。
手を5回以上洗ったのにキツイ臭いがします。(硫黄+焼いたゴムの様なかほり)
練習でルビーも見てみます。
真ん中に見えるのが影です。
上3/5位が暗い影でその下が薄い影、この影をレンズの真ん中に映る様に見ます。
間違いやすい石のアイオライトも見てみます。
ふむふむ、綺麗な青色ですのでカラーだけでは判断できません。
お馴染み、左は表面の傷で右は内包物を確認しています。
インクルージョン少なく綺麗で液膜の様なものがちょこちょこ見えます。
屈折率を測って判断しましょう、という間違えやすい石でした。
今回この後PHENOMENA(フェノミナ?スペル違っていたらすみません)のお話です。
カラーチェンジや遊色、スター、タイガーなどの効果のお話です。
このお話用に色んな石が出てきました。(隣の机+机の引き出しの中にもいっぱい
僕の興味のあるオパールばっかり見聞きいっておりまして、
化石がオパールに置き換わったものや遊色のないデカイオパール。
そして、超でっかい母岩付きのオパール、いいなー欲しいなー。
層になっているのではなく、側面に母岩が付いているだけなので
めちゃくちゃでかいですし遊色も綺麗に出てます。(アクセサリーには大き過ぎ
夢中になり過ぎて他の宝石を撮影できなかったです。
先生のスリランカでの原石採掘のお話もして下さいました。
所有している土地では井戸みたいに真下に地面を20m位クワで掘っていくそうです。
宝石質の原石は両てのひら一杯位だそうですよ。
やっぱり興味のあることや楽しいことは時間が過ぎるの早いです。
来月もう1回あります、楽しみです。
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たまに見て頂ければ幸いです。