貴金属加工_189&190
こんばんは。
最近仕事が忙しく、毎日21時過ぎまで働いています。
年末まで忙しい予定なので、何とか体調を崩さず気を付けたいです。
先週は前日が仕事で朝帰りだったので、行くことが出来ず2週間ぶりでした。
今回は石留めからしていきます。
彫刻台にリングをセットして、セロファンテープで石が動かない様にします。
その後に爪が少し高かったので少し削りました。
鏨(たがね)を使て石を留めていきます。
覆輪留めですが、石と地金にスキマを作りたく無かったので
細かくギリギリまで叩きました。
コレが後程良くない結果に…。
大分地金を削ったので、ヤスリで形状を整えます。
ヤスリで周りと馴染むように削りました。
この後は仕上げつつ鏡面にしていきます。
ただ見る人が見れば分かりますが、石留めが結構よくなくて
過度に叩き過ぎてバリがかなり出てしまっております。
覆輪留めした淵がガタガタなのに、厚みがほとんど残ってないので
仕上げがかなり困難なのです。
一応出来る限り仕上げてみました。
石もそれなりのサイズで地金も多いので、淵が目立ちます。
(研磨剤が残っているのでより目立っています。)
どうでしょう。
ガタガタですよね。
ヤスリ掛けやロウ付けとは比較にならないほど機会の少ない石留め。
ほぼ最終の工程なので、練習の機会が凄く少ないです。
コレを練習とみると成果は多いですが、代償もなかなかです。
①覆輪留めをする際は、爪を倒しやすい地金の厚み(薄く)を確保しつつも
その後の仕上げを仕上げを考えて地金の厚み(厚さ)を残す。
②石留め前に覆輪の淵を鏡面まではいかなくとも、ペーパーの1000番程度まで
仕上げて置くとこと。
③叩き過ぎると逃げる地金によってバリが出来るので、最低限だけ叩く。
④石と地金は必ずしも密着している必要は無い。
先生は職人時代に覆輪留めを失敗して、時間が無くてどうしても
すぐに直さないと(綺麗にごまかす)いけない場合は
片切り鏨を使って、少しずつ淵を切り落としてバフで研磨して整えたそうです。
ちょっと購入して練習してみようと思います。
淵を整えるまでコレはまだ完成ではないです。
ちょっと気分を変え、木目金のリングの続きです。
かなり久しぶりなのですが、石座を作るところからです。
・・・リングがいつの間にか鏡面になっていて、木目が分かり辛くなっています。
石座用の地金が足りなかったので、必要分を糸鋸で切り出しました。
勢いあまって、指まで切ってしてしまいました・・・。
慣れた作業こそ一つ一つ落ち着いて丁寧に焦らず注意して行いましょう。
ローラーで引いて、模様の良さそうなところをチョイスして使います。
一日時間は十分にありましたが、全然作業が進みませんでした。
何事も計画的に進めたいものです。
来週はこのリングをなんとか完成させたいです。
そして、お休みしている間に画像の2つを業者に出してきました。
左のハートは鋳造に、右のリングはゴムで型を取ってワックスで複製を作ってもらいます。
ハートも鋳造した物をある程度仕上げたら、ゴムで型をとってもらう予定です。
リングは蜜蝋を使って作ったもので、基本1点ものな蜜蝋ですけど
形状によっては型が作れるんじゃないかと思って、初めての型依頼を出してみました。
多分再来週の頭には仕上がると思いますので、その時にまたご紹介します。