貴金属加工_172&173
こんばんは。
今日もフルエタニティリングに石留めをしていきます。
石留め箇所はたくさんありますから、テキパキとすすめていきます。
残りは16石と仕上げが残っています。
まずは石を全て入れて、石が動かない程度の仮留をします。
余分な爪をニッパーで切り、ヤスリで微調整します。
この時点で少し分かりますが、鋳造されたリングなので、爪の太さがまちまちです。
カップ型のスチールバーを使って、爪を丸くします。
リューターに付けて丸く削るわけですが、石にあたると石のカット部分で
カタカタ振動がくるのですぐに分かります。
石に当てない様に、一気に削り過ぎない様に低速で慎重に削ります。
今更ですが、一周丸っと石が入っているので、どこからが作業のスタートか
さっきまでどこの爪を触っていたのか、頻繁に変わらなくなったので、
途中からマジックでマーキングするようにしました。
それでは魚子鏨を使って、仮止めだった爪を完全に倒していきます。
魚子を専用のハンドル?グリップ?に付けて、爪を垂直に立てて
45度ぐらいに押し当てて爪を倒します。
爪の頭を魚子の先でグリグリ回して整えます。
爪を全部倒し終えました。
マーキングも残っていることですし、仕上げと一緒に削り飛ばします。
仕上げました。
ただ出来は正直あまり良くないです。
・爪が倒し切れていないところがある。
・爪が一直線に並んでいない。
・爪の高さが合っていない。
・爪の太さが一定じゃない。
・石が並行じゃない。
・石の高さがまちまち。
etc…
逆に言えば、エタニティリングを購入する時の注目ポイントだと思えば
綺麗に仕上がった良いリングを選べますよね。
今回使った道具です。
色んな種類を購入したので、これを買えば必要な道具は揃います。
左上のスチールバーはあっても無くても良さそうです。
(魚子鏨で何とかなります)
+αで必須なのが、5mm位の細めのヤスリと10倍ルーペに魚子用のハンドルです。
それにある程度力を入れながら作業するので、彫刻台があった方が良いかもしれません。
僕はスリ板の上で作業しましたが、リングの強度が弱過ぎて何度も変形してしまいました。
真円を保ちつつ作業するのも、必要かなと感じました。
終わった後に余った時間で作ったボツ作品です。
火を当て過ぎて大分溶けてしまいました。
先月からそうですが、今月も仕事が忙しくワックスを触れていないので
来週はワックスをしようかなとも思っています。
練習用の石はまだまだあるので、引き続き色んな石留めの練習をします。