貴金属加工_191&192
こんにちは。
眠い目をこすりながら、行ってまいりました。昨日。
木目金とブラックオパールを使ったリングの続きです。
リングはかなり前から準備出来ていたので、石座を作っていくところからです。
爪留めも考えましたが、デザインイメージが浮かばなかったので
当初の予定通りに覆輪留めで進めます。
板厚0.7mmの木目金で石座の外座を作ります。
まずは長さのみ整えてロウ付け。
ヤットコで触り過ぎて少し板厚が薄くなってるところがあります。
後で形状を整えるので問題ありません。
次は中座・・・は作らず、リングの内側を作ります。
中座を作って石の座りを良くするより、まず裏に穴を開けたくなかったです。
座りは何とでもなるので。
シルバーのプレートを溝台と矢ぼうずでリングと同サイズのRで作りました。
石座の裏をRにしたプレートの外Rと合うように削ります。
ツルツル動くので、カラゲ線で縛ってロウ付けしました。
結構多めのロウを1つ置いて1回でロウ付け出来てます。
糸鋸でシルバーを切って、ヤスリで形状を整えました。
石の座りは、ロータリーバーで、底の面を少しだけ平らに削って
石の座りを作りました。
お次はリングを石座に合わせて削ってロウ付けします。
失敗しました。
火を少し当てて、フラックスの発泡が納まったところで
ロウ材を置いて再度加熱を進め、ロウ(7分)が溶けるかどうかなーというところで
リングがパカッと開いてロウ付け失敗。
・・・
2回目
・・・パカッ
3回目
・・・
どう見ても開いているので、真後ろに座っている方に協力を仰ぎ手伝ってもらいました。
少し考えたら分かるのですが、リングの内側がシルバー925で木目金が
純銀と純銅で、切り離して熱膨張で伸びようとしてパカッという感じでしょう。
ピンセットでクランプして極力開かない様にしてロウ付けしました。
微調整を繰り返し何とかロウ付けが完了です。
何度も火を当てて崩壊するか心配でしたが、とりあえずくっつきまして安心。
上から見たらこんな感じです。
センターには配置出来てはいますが、余分なロウを処理しなければいけません。
最後のロウ付けはかなりの量のロウ材を使ったので、石座の中にまで入ってしまいました。
石を入れると全然入りません。
木目金を使った作品作りはめちゃ大変です。