宝石鑑別基礎講座_5
こんにちは。
9月最後の学校で、今日は最後の宝石鑑別のお時間です。
お題はラピスラズリ。
今まで透明な宝石ばかりでしたが、不透明の鉱物です。
ラピスラズリは、ラテン語で lapis=石 lazuli=青色 と呼んで字のごとくです。
特徴的な青と金と白の鉱物の青系は、ラズライト(紫)+アウイナイト(青)の2つから
白系はカルサイト(方解石)、金はパイライト(黄鉄鉱)からなっています。
6,000年くらい前から人間が何かしら使っていたそうで、
アクセサリーや顔料、漢方として使用されたそうです…きっと粉にして飲んだんですよね…。
ちなみにアウイナイトはめちゃ高い宝石なのです。
不透明で色の系統が青系以外無い鉱物ですので、素人目での判断材料としては
紫+白じゃなくて白の少ない濃い青系だとお高くなる感じです。
とりあえず色々見てみます。
カットとしては透明度のある石ではないので、平面のあるカットであることが
少ないようです。
曲面で研磨されていることや彫刻されることが多いので、屈折率測り辛いです。
内包物でパイライト(金色)+カルサイト(白、緑、ピンク等)なのです。
こちらはよく似た鉱物のソーダライトです。
パッと見は少しくすんだ青色なのですが、ラピスラズリとの見分け方は…
パイライトが入っていない。
ということで、金色の粒々が入っていなければ「ラピスラズリじゃないやん」
となります。
ちなみに先生は小さい地球儀のラピスラズリを持っていました。
海外のお土産屋さんとかありそうです。
引き続き色々見ていきます。
水晶です、微妙に立った小指は気にしないで下さい。
傷や内包物を見ていますが、内包物がヤバいです。
人工ではなくて、天然でこんな風になるみたいです。
めちゃくちゃ鋭角の針の束が人形の髪の毛みたいにカットされた形です。
なんでこうなったか分かりませんがとりあえず凄いです。
コチラは琥珀です。
ボコボコ見える内包物は、別の物質等ではありません。
琥珀を溶けない温度で加熱すると、赤やオレンジ色で蓮の花状に広がっていくそうです。
もし見かけても超特別なものではなく、「ただの加熱処理か」と思うことにします。
全5回の宝石鑑別の講座がラストだったのでお家から色々持って行き先生に
見てもらいました。
(先生は先月の名古屋ミネラルショーで出展されて、いっぱい売れたと喜んでいました)
ファイアオパール…5,000円位の価値だそうです。
2~3万くらいで買ってしまいました、好き・欲しい物・変えない値段ではなかったので
購入しましたが、値段を聞いたら少し落ち込んでしまいました。
知識のある方に色々聞いてから高い物は購入しましょう。
5年くらい前に名古屋のミネラルショーで500円で購入した黒曜石です。
掌におさまるくらいのサイズがだいたい20個です。
コレは良い買い物をしたそうですが、使い道がありません。
問題はコレ。
上の黒曜石と同じ会場で購入しましたが、マジで何かわかりません
先生に中は水晶?みたいに聞かれましたが、開けてビックリ??でした。
中の粒々は金属光沢でして、作り物疑惑まで出てしまい結局何か分からず
使い道を聞いてみましたが観賞用という…5年間新聞紙に封印していましたので
また封印致します。
一応持っております、ラピスラズリです。
形は箸置きみたいで3,000~4,000円ほどで購入しました。
先生は5,000円未満だったらいい買い物だよとおっしゃってたので良かったです。
ただ購入する時の注意点が、左と右の画像の様な白い筋が無い方が良いそうです。
白い筋は亀裂が入っている箇所のようで、強度が弱くなっているっぽい。
石の研磨はそう難しいものじゃないから傷を避けてやってみたら?と言われました。
3か月あれば綺麗に磨ける様になるそうなので、気が向いたらやってみます。
ちなみに安価で見かける宝石ですが、複数個(10や100個等)を機械で自動研磨しているみたいです。
1時間位で終わるみたいな感覚で、手だと1個1~3時間ほど。
ただ、海外で研磨済みの物が安価で販売されていることがあると思いますが
身寄りのない子を集めて1個1~5円程度の賃金で仕事をさせている現実もあるそうです。
特にインドで多いみたいで、資源や宝石を巡って起こる悲しい問題ですね。
11月から宝石の種類が変わった鑑別講座があります。
また参加してみたいけど、平日なんだよなー、うーん。人やら懐具合やら要相談です。
↓minneで作品の公開はじめました↓
たまに見て頂ければ幸いです。